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日本 - サウジ報道者会議 両国メディア間の直接的チャンネル構築で関係強化狙う

Friday, February 21, 2014

パンオリエントニュース

東京 - サウジアラビアのサルマン皇太子の訪日に伴い来日中のアブドゥルアジーズ・ホッジャ情報文化相出席のもと、サウジアラビア・日本報道同関係者メディア会議が、21日、都内のホテルにて開かれた。メディア関係をどのように強化するか、2カ国それぞれを代表するジャーナリスト達の間で議論された。

ホッジャ情報文化相は、「日サは緊密な連携をとっているが、今後は文化的側面を特に強化したい。メディアの協力関係を通じて、両国間の事業や活動がより伝わることにつなげたい」とした。また、駐日サウジアラビア大使・アブドゥラジーズ・トルキスターニ大使は、この会議を通じて両国のメディア関係を深めるロードマップが書かれるよう期待した。

これまで、サウジアラビアと日本それぞれに関する情報は西欧メディアを通じて行われてきた側面が強いという指摘があった。サウジ通信社長のアブドゥッラー・アル・フセイン氏は、両国間のメディアの直接的チャンネルを構築することにつながるよう日本メディアとメディア提携合意を締結を模索していく」と述べた。

情報省外信担当次官は、サウジアラビアに常駐する日本人特派員の数を増やし、また、サウジアラビアからも日本に駐在するメディア関係者を増やしていく点に強い意欲を示した。また、直接的チャンネルが円滑に構築するされるよう政府として必要な便宜を可能な限り図っていくことを示した。

日本側も、両国間のメディア交流を活発にすることに賛同。朝日新聞を代表して出席した石合力氏は、次官の提案に加え、サウジアラビアから、特に若いジャーナリストに日本に来る機会を与えること、サウジを良く知る日本のジャーナリストのためのワークショップ等をサウジアラビア側で実施していくこと等を推奨した。

サウジアラビアのアナウンサーから日本メディアのサウジアラビアに関する報道は石油と いう言葉が連発され、石油関係から離脱できていないという問題が提起されたが、日本経済新聞の中西俊裕氏は、「日本メディアはサウジアラビアの政治経済分野には高い関心を持ってきたが、現地の文化や生活様相についてはなかなか報道されない」として、ソフトな面の報道も活発になるよう訴えた。また、昨今サウジアラビアでは女性議員の誕生や女子大学が増設され、社会参画意欲の高い女性が増えていることから、両国間の女性間の交流も促進することが提案された。

会議の終わりにホッジャ情報文化相は、「サウジ国王は世界との対話を打ち出すことを推進している。サウジアラビアと日本はリーダー間での強い結びつき、対話がある。国家間の友好関係の土台は人間関係。安定に必要なのは他者を知って行く事」として、両国関係の発展にメディア間の交流が寄与することに期待を込めた。(東京- 柴田真也子)

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