政治

「地元アレッポの武装グループ『マルデル』が山本美香さんを殺害」、 シリア革命総連メンバーが証言

Tuesday, August 21, 2012

アレッポ―(パンオリエントニュース)

山本美香さん(45)は昨日シリア北部のアレッポで、暴徒と政府軍の衝突のさなか殺された。山本さんは、「アレッポのアサド政権による支配からの解放を目的とした衝突を撮影」していた。シリア革命総連のメンバーである活動家のタンマン・ハゼムは現地時間の火曜日の朝、声明を発表した。

「彼女は、『シャッビーハ』と呼ばれる体制派の武装グループによって狙い撃ちされた。」

ハゼム氏が発表した声明によると、「山本さんの右腕と左足が重傷を負っており、現場にいた地元メディアのスタッフはすぐに手当てを出来ず、病院に到着したときは手遅れであった」という。

武装グループの名前は「シャッビーハ・アル・マルデル」だ。

マルデルとは、トルコのマルディンから移民し、アレッポを含むシリア北部に定住した一族の名前である。

シリア革命総連によると、「シャッビーハはシリアのアサド政権の殺人兵器として知られており、トルコ人ジャーナリストを捕えるとその場で処刑した」という。

自由シリア軍のメンバーのナキープ・アフマド・ガザーリ氏は、ビデオに登場し、山本美香さんの遺体が横たわっているバンの横に立ちながら、その殺害に対する怒りを表明し、国際的なジャーナリストがシリア政権による犯罪についての真実を報道することを防ぐための「暗殺」だとした。

彼は、全ての外国メディアがシリアに歓迎されていること、出来る限り自由軍が彼らを守ると話した。「しかし、安全の保証はない。というのも、自由シリア軍の兵士もまた体制の殺人兵器から彼ら自身を守らなければならないからである。」

ガザーリ指揮官はまた、全ての外国人ジャーナリストが命がけでシリア入りしていること、そしてシリア入りが命がけだということを確認するのはジャーナリストの本国政府の責任であるとも語った。

アサド支持者のシリア人によるいつくかのフェイスブックのページでは、日本人や他の外国人ジャーナリストを非難する意見や、彼らの殺害を支持する書き込みが見られる。

「ジャーナリストは非合法にシリアに入ったのだから、死は当たり前」というコメントもある。

山本美香さんは東京を拠点にした独立系メディアのジャパン・プレスに所属しており、シリアから東京に情報を発信していた。

彼女は、2011年3月にアサド政権に対する暴動が起きて以来、シリアで殺害された初めての日本人ジャーナリストである。

多くのアラブメディアは、このことを彼女の遺体の写真つきで報道している。

パンオリエントニュース



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