政治

東京で反米デモ 予言者モハメッド風刺映画を巡り

Saturday, September 29, 2012

東京―(パンオリエントニュース)

パキスタン系とバングラディシュ系イスラム教信者たちが29日午後、都内の米国大使館付近で、予言者ムハンマドを侮辱した映画とそれに対する米国政府の対応への抗議デモが行われた。100人以上が集まり、米国に対する怒りの声をあげた。

デモ集団の代表者3名が、ひととおり抗議活動を行った後、米国大使館に向かい、抗議文書を提出した。

代表者の一人は「文書を受取りに来た大使館員に、私たちイスラム教徒はテロリストではないと言った。同じ人間であり、同じ人間の最も大切にしているものをなぜ侮辱し、またそれを侮辱することを許すのかと訴えた」とパンオリエントニュースのインタビューで語った。

また「『言論の自由』というが、他の宗教を侮辱することは『言論の自由』に含まれるとは思わない。『言論の自由』とはあくまで他者への尊重と尊敬を踏まえた上で成立する」と続けた。

とはいえ、デモ集団の中には米国を必要以上に非難するメッセージボードを掲げ、「最低なテロリスト国家は米国だ」と叫ぶ声も聞こえていた。

一方、「イスラム教を考える会」という団体が、デモ集団のすぐ隣で「宗教の自由と言論の自由」と書かれたビラを配布し、映画を理由に抗議活動を行うことを非難した。

ビラには「一部のイスラム教徒の中には近代的で非宗教的な社会を拒絶する者が存在」し、「彼ら自身の宗教上の意識に対する特別な配慮を要求」していると書かれており、「侮辱や皮肉そして揶揄に耐えなければならない現在の民主主義および報道の自由と両立しない」という主張が展開されている。

自らの最も大切なものを侮辱されたイスラム教徒たちが怒るのは自然なことであるが、感情的な行動に出たところで事態は進展しない。問題となった映画の流出後、世界中に飛び火している反米デモ。日本も例外ではない。

今回のデモ主催者の一人であるフセイン・カーン氏は、日本について「日本は他の宗教をきちんと尊重してくれる。彼らはイスラム教に対し中立的な立場を常に見せており、その姿勢に感謝する」と述べた。

パンオリエントニュース



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