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女性が担う平和な社会づくり:WAW!2016

Friday, December 16, 2016

パンオリエントニュース

(東京) - 「女性が輝く社会」の実現に向けた女性国際会議であるWAW! (World Assemble for Women) 2016が、13日、14日と2日間にわたり都内のホテルにて開催された。WAW!は今年で3回目の開催となる。

13日に行われたパネルディスカッションでは、女性が直面している壁とはなにかという問題に焦点をあて、熱い議論が交わされた。パネリストとして登壇した南スーダンのジェンダー・児童・社会福祉大臣であるアウット・デン・アチュイル氏は、「世界中の多くの国で女性の社会的進出・発展を許していない。このような状況下にある女性を取り囲む環境を変えていかなければならない」と訴えた。自身の出身国である南スーダンについても、女性は選挙権しか与えられておらず、政策の面では女性のリーダーは必要とされていない傾向があるという現状を伝えた。

同じくパネリストとして登壇したNATO女性・平和・安全保障担当特別代表であるマリエット・スクールマン氏から寄せられた「これからの社会で女性が活躍していく上で大切にするべきことは何か」という質問に対し、アチュイル氏は、「女性は男性とは違った見解を持っており、社会全体を一つのグローバルビレッジとして見渡すことができる。また、地球上の女性は一人ではなく、力を合わせれば変化を起こすことができ、目の前に立ちはだかる問題も解決することができる。そのためには自信を持つことが大切だ」と力強く語った。

他に、国際赤十字委員会障害者インクルージョン・オフィサーのスン・スレイトーイ氏、女性障害者協会理事であり、車椅子バスケット連盟のコーチも務めるシエン・ソクチャン・バッタンバン氏の計4名がパネリストとして登壇した。

WAW!2016の冒頭でスピーチを行った安倍晋三・内閣総理大臣は、2018年までに発展途上国の女性のために総額30億ドル超えの支援を行うことを発表している。



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