軍事

イスラエルはダマスカスを核兵器で攻撃予定だった

Monday, March 26, 2012

カイロ-(パンオリエントニュース)イスラエルの指導者たちは1973年の中東戦争中に、シリアの首都ダマスカスに対し「圧倒的な」攻撃を開始する可能性について議論したが、その兵器が核兵器であることは明らかで、
戦争の勝利を確実にするものであったとアラブとイスラエルのメディアは報道した。

シリアの戦車がティベリアに到着し、イスラエル軍がスエズ運河地域にてエジプト軍前線への反撃に失敗した後、イスラエルの当時首相であったゴルダ・メイヤは戦争開始から4日目の10月9日に彼女の執務室で執り行われた会合にて、ダマスカスを「戦略的な」武器を用いて空中から攻撃を開始する「考え」があると語っていた。

そのことをアラブタイムズのウエブサイトが、イスラエルのメディアによる報道を引用し発表した。

39年前の会合でゴルダ・メイヤが述べた「戦略的な武器」は、「核兵器」を示していたと、イスラエルの戦略アナリストであるヨッシ・メルマンが報道した。

「イスラエルの弾薬と武器の貯蔵は尽きようとしていて、犠牲者の数も増加の一路をたどっていたので、会合の雰囲気は暗かった。その時点で、当時イスラエルの首相であったメイヤ氏は彼女の考えについて述べたのだ」、とメルマン氏は付け加えた。

ヨッシ・メルマンによれば、他のイスラエルの軍部指導者も同様のアプローチを示していた。

「防衛大臣のモシェ・ダヤンは別の会合で、『第三の聖堂を破壊』することに言及し、『イスラエルは存亡の危機に面しており、イスラエルの核兵器がシリアの首都ダマスカスに対する最後の手段として用いられるよう決断されるべきだ』と述べた」ことをアラブタイムズは報じた。

1960年に建設されたイスラエルの核施設ダイモナがイスラエルの核爆弾備蓄を可能にしたことを示しながら、1973年時点で軍事備蓄として空中から敵を攻撃する核爆弾をいくつかイスラエルが保有していたとメルマン氏は報じた。

イスラエルは公的に核兵器保有を肯定も否定もしていない。

パンオリエントニュース



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