軍事

日・イスラエル、防衛戦略の協力強化で合意

Wednesday, August 31, 2022

東京:浜田靖一防衛相は火曜日、イスラエルのベンジャミン・ガンツ・イスラエル副首相兼国防相と会談し、インド太平洋地域および中東地域の情報交流と防衛戦略での協力を強化していくことで合意した。

双方は東京の防衛省において、先般改定された「日本国防衛省とイスラエル国防省との間の防衛交流に関する覚書」に署名した。

浜田氏は署名式で、防衛装備や技術協力、対ミサイル技術などの新分野での協力が拡大し、両国間の交流は大幅に進展したと述べた。また新たな覚書を活用してイスラエルとの軍事協力や交流をさらに深め、推進していきたいとした。


これに対しガンツ氏は、「われわれは技術協力、情報共有、軍同士の相互的活動、産業協力への門戸を開く」と応じ、「本日、長い歴史を誇り、強力な民主主義国家であり、イノベーションの原動力でもある2つの国が共同事業に着手し、信頼に基づくパートナーシップを構築する」と述べた。

浜田氏は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の維持、強化に向け、日本は多大な努力をしており、このビジョンは中東の発展に貢献するとした。また、中東の平和と安定は日本に平和と繁栄をもたらし、とりわけイスラエルは非常に重要であると付け加えた。

ガンツ氏は、日本とイスラエルの戦略的パートナーシップは、困難と好機が存在する歴史上重要な時期に来ていると指摘。世界的なパンデミックとウクライナでの戦争の余波の中で、各国は自らを守る準備をし、同盟を強化しなければならないとした上で、安全保障については、食料やエネルギー供給、経済の安定の問題でもあり、パートナー間の緊密な協力が必要だと述べた。

ガンツ氏は、世界の安定と地域の平和はイランの核計画と侵略によって脅かされているとして、イランに批判的であった。同氏は、今回の訪日直前にイスラエルと日本の共通の同盟国である米国を訪問し、イランの核協定について米国と協議したことに言及し、この脅威には米国が主導し、国際社会が一致団結して立ち向かうことが必要だとした。

しかし中東でもポジティブな変化が起きており、アブラハム合意などのポジティブな効果はインド太平洋に波及し、プラスの効果をもたらすだろうとの考えを示した。ガンツ氏は、「この場を借りて、平和維持活動や経済プロジェクトへの投資を含む、中東地域の平和と安定に対する貴国の多大な貢献に感謝申し上げる」と述べた。



© PanOrient News All Rights Reserved.




軍事