軍事
ピカソが燃える?! 六本木・米軍基地、撤去の訴え
Tuesday, June 5, 2012
東京―(パンオリエントニュース)
六本木・国立新美術館に隣接する「赤坂プレスセンター」と呼ばれる米軍基地問題について、パンオリエントニュースは「麻布米軍ヘリ基地 撤去実行委員会」の実行委員長、川崎悟氏に話を聞いた。
川崎氏は、ピカソ、モディリアーニ、セザンヌ、といった世界的に有名な画家の展示がなされる国立新美術館が基地の隣にあることが信じがたい事実である、として、もしも墜落事故などが起こったら、世界中から借りてきた名画を損傷するばかりか、死傷者が出る恐れもある、と述べた。
川崎氏によると、同美術館の昨年の来館者数は1,000万人。このような事故が起きた場合国際問題にも発展しかねないとして世界中の美術館に現状を訴える書状を送ったことを明らかにした。
川崎氏は「ヘリコプターが沖縄国際大学に墜落した事故で明らかになったが、この場所は住宅地でありオフィスの密集した場所なので本当に危ない。その意味で、ここに墜落したら非常に危険だ」とし、繰り返しその危険性を強調した。
「昨年の震災で米軍が色々してくれたことは良いことだが、本来米軍はそういう組織ではない」と述べ、日本に駐在する米軍に対しても痛烈な批判をした。「(米軍は)アフガニスタンやイラクに戦争を行う組織。それが元々の役割で、そのために日本にいるのです。」
六本木にある基地について、一体どれくらいの都民が返還を求めているのだろうか。川崎氏は「区長、港区議会の議長、つまり自民党から共産党の全員が撤退を求めている」事実を挙げた。港区は1968年頃から、毎回この基地の撤去のために反対の手続きを区議会で行っているという。
もしアメリカが基地を撤去したらその土地を何に使うのかという質問に、川崎氏は「私たちは自然のために公園を望んでいるが、米軍がいなくなってから、皆で決めれば良い」と話した。
米国が基地の土地代を日本政府に払っているのか、という質問に対して川崎氏はきっぱりと否定した。「もともと国有地だったので、日本政府が無償で提供している。電気料金も全部思いやり予算です。」
米軍の存在で日本の安全が守られているという考えについては、「米軍がいるから日本が危険なんです。つまり米軍がいない方が、日本は安全です」と語った。
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