経済

サウジ、女性スタッフのみの織物工場開業

Monday, April 16, 2012

リヤド―(パンオリエントニュース)

アラビア語紙『アル=ワタン』が報じたところによると、女性スタッフのみによる経営によるサウジアラビアの織物工場が今年六月に開業する。

男性用軍服を製造するリヤドを拠点とした工場では、180から190人の女性を工場長やショップ・スタッフとして雇用する予定だ。『アル=ワタン』紙によると、数名の女性がすでに工場勤務を申し込んでおり、現在は訓練コースに参加しているという。

「雇用人数は180から190人で、給料は毎月約1.253米ドル、交通費として毎月80から160米ドルを支給する予定だ。また被雇用者の女性とその家族のために医療保険も追加される」。工場設計計画責任者が『アマル・アル=アワド』紙に語った。

工場はスタッフに対する魅力的な福利厚生として、わずかな料金で利用可能な保育園をその敷地内に設ける予定だ。またスタッフがその役割以上の仕事をしたときには、ボーナスも支給される。

サウジの労働産業に古くから関わっているある人は、「この工場が女性主導の経営の新たなモデルケースになると話した。

サウジアラビアの技術・職業訓練財団理事であるアリ・アル=ガフィ博士は、工場が「近い将来同じようなプロジェクトが数多く出てくるであろう」と新聞に対して語った。

「このようなプロジェクトは、女性を労働へと惹きつけ、こうした女性たちはサウジ経済の発展に重要な役割を担う。女性たちは経済的に独立し、安定した収入で家族を支えていくことができるだろう」と彼はつけ加えた。

湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council)で最も人口の多いサウジアラビアは、厳格な性分離が依然として広く強いられている数少ない国の一つだ。

いくつかのケースにおいてサウジ女性が働くことを認められている一方で、社会的なしきたりは女性が自動車を運転することを拒み、親族でない男性と関わったり、大部分の社会的活動に参加したりすることを禁止している。


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