環境

アルオタイビ駐日クウェート大使がサッカー北澤氏とともに被災地訪問

Wednesday, May 4, 2011

石神美代子

気仙沼-(パンオリエントニュース) アブドゥルラフマン・アルオタイビ駐日クウェート大使がサッカーの元日本代表・北澤豪氏らとともに東日本大震災で被害を受けた宮城・気仙沼市の小中学校及び避難所を訪問し子供達や避難生活を送る人々を励ました。

両国の国旗の絵をあしらった特注サッカーボール240個、文具、生活必需品、食糧などもクウェートからの支援物資としてトラック2台で東京から運ばれた。

一行は津波により1階が水没して校舎が使えなくなったため現在約1キロ離れた気仙沼小学校の校舎を間借りしている南気仙沼小学校の6年生の教室を訪ね、27人の生徒達と交流。大使は子供達を前に「クウェートや世界中の友達が皆さんを応援している事を忘れないで下さい。このサッカーボールは希望と復興、そして日本とクウェートの友情を表しており、皆さんがサッカーで遊ぶ時にこの事を思い出してもらえると嬉しいです。皆さんは将来の気仙沼の復興を担う大切な宝です。頑張って下さい」と励ました。続いて北澤氏が華麗なサッカー技を披露すると子供達は歓声をあげた。

一行はその後約550人が暮らす気仙沼小学校内の避難所及び約720人収容の気仙沼市総合体育館を訪問し、気仙沼中学校でサッカー部生徒とも交流した。また市内で最も津波の被害の大きかった地域を視察した。

菅原茂市長との会談で大使は「日本は今までODAなどで各国を支援して来ました。今度は私達が日本を支援する番です。今日の支援を第一歩として、必要な物を遠慮なく言って下さい。不屈の精神を持つ日本の皆さんは必ず復興を果たし、日本は更なる強い国となると信じています」と述べた。

クウェート政府は今回の支援とは別に、大震災に伴う日本の電力不足対策として原油500万バレル(450億円相当)を無償提供する旨を4月18日に発表している。日本の原油消費量は日量約440万バレル。


パンオリエントニュース



© PanOrient News All Rights Reserved.




環境