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経産相「アラブ諸国と共に経済成長を目指す」

Wednesday, July 10, 2024

パンオリエントニュース

東京: 第5回日本・アラブ経済フォーラム「官民経済カンファレンス」が水曜日、東京で開催され、斎藤健経済産業相、宮田知秀・経団連中東地域委員会委員長などが冒頭挨拶を行った。

斎藤氏は参加者を歓迎し、前回の開催が8年前だったことに触れつつ、次のように述べた。「今、世界は大きな時代の転換点を迎えている。国際情勢の複雑化に加え、脱酸素エネルギー、水や食料、貧困など地球規模の課題への対応は待ったなしであり、日本とアラブ諸国は歴史的な友好関係に基づく重要なパートナーだ。今こそ、お互いの強みを活かしながら、地球的規模の課題に対処していこう」

また、日本政府は社会課題の解決と新たなパートナーシップの強化を通じて、日本とアラブ世界における成長の実現を目指していると語った。

斉藤氏は「経産省はグローバルサウス諸国との協力のシンボルとなるフラッグシップ・プロジェクトに向け、10億ドルの予算を確保した」と続けた。「脱炭素、デジタル、ヘルスケア等の具体的なプロジェクトがすでに動き始めている。日・アラブ経済フォーラムの目的は幅広い分野での協力を通じ、日本とアラブ諸国との平和と安定、そして繁栄を実現することにある」

他にアリ・ビン・イブラヒム・アルマリキ・アラブ連盟経済部門長、ヨルダンのサレハ・アリ・アルハラブシェ・エネルギー鉱物資源相、カリッド・ハナフィ・アラブ商工会議所連合会事務総長が開会の辞を述べた。

基調講演はアフメド・アブルゲイト・アラブ連盟事務総長が行った。

午前中のパネルセッション「相互投資拡大に向けた取り組み」では田中一成・経産省審議官や、モンセフ・クルーシュ・アフリカ経済開発アラブ銀行上級顧問らが登壇した。

次のセッションではグリーン製品、水、廃棄物管理、水素・アンモニアなどのテーマで気候変動を取り上げた。登壇はイブラヒム・アル・ダキーリ・アラブ農業開発機構事務局長やサレーム・ハミディ・アラブ原子力長長官など。

新技術に関するセッションでは、イスマイル・アブデル・ガファル・イスマイル・アラブ科学技術海運アカデミー会長、ワリード・エルヘナーウィー・アラブ観光局事務局長補佐などが参加した。

最後に石黒憲彦・ジェトロ理事長が閉会の挨拶を行なった。



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