ビジネス

サウジの経済改革 「オールジャパン」で後押し

Wednesday, March 15, 2017

パンオリエントニュース

(東京) - サウジアラビアのサルマン国王の来日を契機に、日サの経済関係にさらなる弾みがつきそうだ。

日サの経済関係をさらに深めることを目的として、都内で日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラムが開催された。そこでは、世耕弘成・経済産業大臣、サウジアラビアの経済計画大臣であるアデル・ファキーフ氏の両者が今後両国間で様々な経済協力計画を実行に移していくことを確認。3メガバンク、トヨタ自動車やJXグループを含む日本を代表する企業群が、サウジ側と投資促進や生産拡大を含む経済協力を含む覚書を、両大臣立会のもと交わした。フォーラムで調印された覚書をは20にも及んだ。

サルマン国王臨席の下、ファキーフ・経済計画大臣は、「日本が持っている可能性は両国の関係構築を後押しする。サウジ側は多くの規制緩和などを実現していく。ビジョン2030の鍵は質の高いインフラ整備や中小企業間の進出、投資・資本調達、人材資源などだ。両国関係の発展が実現に必ず寄与するだろう」と述べ、日サ関係の幅広い分野での関係深化をアピールした。

世耕・経済産業大臣は、「今回のサルマン国王の訪日は日サ関係の新たな戦略パートナーシップの幕開け、歴史の転換となるもの。サウジアラビアの経済改革をオール・ジャパンで支えていくために、日・サウジ・ビジョン2030が合意された。改革のシナジーを最大化することを目指しつつ、日本政府は日サ両国の企業がチャレンジを乗り越え、このビジョンを通じて新たな機会をつかむことを応援していきたい」と意気込みを語った。

46年ぶりとなった今回のサウジアラビア国王の訪日を契機に、日本とサウジアラビアは政府間で11, 民間で20のプロジェクトに合意した。長引く原油価格低迷により財政難に瀕する同国は、原油依存経済体制を脱却すべく、サルマン国王の息子であるムハンマド・ビン・サルマン副皇太子が昨年発表したビジョン2030を軸に、経済改革を推し進めている。



© PanOrient News All Rights Reserved.




ビジネス