軍事

在京シリア大使、米国の空爆を非難 日本に協力求める

Wednesday, April 12, 2017

パンオリエントニュース

(東京)-7日明け方に行われたアメリカ軍によるシリア空軍基地への空爆に対し、11日、都内の日本外国特派員協会にて、シリア・アラブ共和国大使館のハラビ臨時大使が記者会見を行った。
                       
ハラビ氏は、「(今回のアメリカ軍のシリアに対する攻撃は)国連憲章に反する侵略行為であり、違法である。」と述べた。また、「シリア政府はこれまでに化学兵器を、誰に対しても、テロリストに対してでさえも用いたことが無い。」と述べたうえで、化学兵器の使用というアメリカ軍による攻撃の口実には正確な調査が伴っていないとし、その違法性を強調した。

また、記者の「シリア政府の見解として、何が起きたのか?」という質問に対しては、「何が起きたのかは明白である。(化学兵器の使用は恣意的な)テロリストによるものである。彼らはアメリカにこのような侵略行為を犯させる為に、化学兵器を使用したのだ。」と述べた。

日本に対しては、その国連を通した人道支援や、常に国際法を遵守し他国の主権を重んじる姿勢に敬意を表明しながらも、「モラルを国際的なレベルまで拡散させて欲しい」と述べ、更に効果的な役割を国際社会の中で果たすよう求めた。「もし日本が国際法を尊重するのであれば、国際法を侵害するいかなる国をも支援すべきではないし、もし日本が(他国の)主権を尊重するのであれば、国家の主権を侵害するいかなる国に対しても理解を示すべきではない。」と、現行の日米関係に対する不満とみられる発言もあった。



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