外交
パキスタン建国記念式典開催
Thursday, March 23, 2017
パンオリエントニュース
東京- パキスタンの建国記念を祝う式典が、3月23日、都内にて駐日パキスタン大使館主催により開かれた。
日本とパキスタンは国交を結んで今年で65年目を迎える。駐日パキスタン大使ファルーク・アーミル大使は両国の長年の暖かな友好関係を歓迎すると共に、昨年には両国が重要な大臣級、議員間そして企業間の交流を進めてきたことに触れ、「パキスタンでは83の日系企業が記録的な利益を上げ、パキスタンの中流階級の強力な購買力を印象づけました」と語った。
また、2 億人近い人口を有し、若い労働力と資源に溢れたパキスタンが日本にとって完璧なパートナーであると強調。パキスタンのインフラ開発とエネルギー需要は日本にまたとない好機を提供できるとした。また、ムハマド・ナワズ・シャリフ首相率いる政府が「平和的近隣環境」というヴィジョンを通して貿易と企業活動により平和の架け橋となり地域安定に貢献する決意であるとした。
更に貿易だけでなく歴史や人的資源開発にも言及し、「パキスタンと日本は共に多くの価値観を共有するアジアの国家であり、ガンダーラ文明という壮大な遺産は、時を越えた絆で奈良とつながっています」と述べ、次世代においては大学やシンクタンクを通じた理解を深めることが大事であると人的資源開発の重要性について語った。
大使は「世界中の開発活動に見られるように日本は偉大な心を持った国です。パキスタンもまた1940年代後半にはヨーロッパからの難民を受け入れ、そして 1990年代には隣国から数百万の人々に避難場所を与えた同じく偉大な心を持った国です」と述べ、パキスタンがこれまで国際平和と安定のために常にその責を果たしてきたと述べた。
最後に大使は、議会における女性の進出などを例にパキスタンが民主的な社会であることを強調。大統領と首相がカーイデ・アザムのヴィジョンに沿い、少数派の保護にも力を入れており、国内外の平和に努力するパキスタンは建国の父の教えである民主主義、寛容、内包、人間の尊厳が今も強掲げていると述べた。
式典には政界や産業界の要人や外交関係者など、約 500人が参列し、大変盛況に終わった。
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