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静岡県知事「私にはどうすることも出来ない」 富士山付近の陸自演習に関して

Thursday, September 19, 2013

パンオリエントニュース

東京 - 静岡県知事・川勝平太氏が、17日、都内の外国特派員協会で会見した。

静岡県と山梨県の両県が尽力してきた富士山の世界遺産登録が今年の7月にようやく実現した。だが、富士山の近くには陸上自衛隊の東富士演習場があり、毎夏に富士総合火力演習という実弾射撃や火砲を使った大々的な訓練が行われており、世界遺産登録も相俟って、富士山周辺の環境影響への懸念が強くなってきている。

川勝知事は、「日本の自衛隊は国の防衛を任されているだけでなく、災害救援にも携わっている。津波(東日本大震災)のときには多くの被災者の救援活動を行った。そんな彼らに訓練の場所が必要なのは理解できる」と一定の理解を示した。

世界遺産登録前にICOMOS(国際記念物遺跡会議)の調査団が富士山周辺を訪れた際、ちょうど演習が開催されており調査団の面々は驚いたそうだが、川勝知事によると自衛隊の防衛且つ災害支援の2つの役割を担っている点を説明したら伝わったという。

しかしながら、「環境を維持する側面からすると訓練をやめた方がいいのはわかっている。だが、訓練の場所が必要なのも事実。私自身には現段階ではどうすることも出来ない」と、本音をのぞかせる場面もあった。(東京•柴田真也子)

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