軍事
安倍政権に「沖縄県民の意思の尊重を」 沖縄県参議院議員 糸数けいこ氏
Monday, July 29, 2013
東京-パンオリエントニュース
東京 - 先の参院選で三度目の当選を果たした沖縄社会大衆党の糸数慶子氏が、29日、都内の外国特派員協会で会見を行った。
米国のイラク・アフガニスタン戦争に参加するために米国軍兵士が沖縄から出発したことに関するパンオリエントニュース記者の質問に糸数氏は、「あれは平和のための戦争ではなかった。そんな戦争に加担するために米兵が『沖縄から』出立していったことに対し私を含め多くの沖縄県民が憤りと恥ずかしさを感じている」と述べ、あらためて米軍基地撤退を訴えた。
「米軍基地の存在や米兵の行いにより沖縄県民の命と暮らしは日々脅かされている」と糸数氏。米兵の犯罪行為は逐一日本メディアでも取り上げられているが、糸数氏は、「米兵のみならずその家族も犯罪行為を犯している。日本のマスメディアではあまり報道されていないが、沖縄県民はみんな知っている。沖縄の人々の平和な暮らしは守られなければならない」と強く訴えた。
昨年12月に発足した安倍政権を強く非難する姿勢を糸数氏を一貫して見せた。「安倍晋三首相は歴史を誤って認識している。憲法を改正し、日本を戦争が出来る国にしようとしている。また、オスプレイ配備や辺野古への基地移籍など、沖縄の人々の意思を全く無視している状況。これは許されるべきではない」とした。
中国の海洋進出が騒がれる最近、安全保障上の緊張状態が続いている。沖縄県沖の島々は最前線で緊張状態に直面している場所の一つだ。「領土問題や中国の海洋進出など、中国脅威論が頻繁に議論されますが、日本にとって中国は最も大きな経済マーケットの一つ。両国は非常に強い経済関係にある。この点を考慮すると、本当に中国は日本と戦争をするのかということに関し強い疑問を抱く。領土問題に関しては、日本政府が平和的解決を出来るようイニシアティブをとるべき」と述べた。
糸数氏の参院選期間のスローガンは『平和の一議席」。日本全国で大勝した自民党擁立候補を破り当選した糸数氏だが、これまでを振り返ると、沖縄の基地問題に未だ大きな変化や具体的解決策は見えてきていない。3度目の任期で、糸数氏は何か変化をもたらすことが出来るのか。今後の動向を見守りたい。
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