外交
日・モロッコ外相が二国間関係について協議
Friday, September 2, 2022
東京:モロッコのブリタ外相は金曜日、日本の林芳正外相とテレビ電話会談を行い、先般行われたアフリカ開発会議(TICAD8)に対する自国の立場について繰り返し強調した。
共同議長として日本を代表して会議に出席した林氏に対して、ブリタ氏は、TICADは特定の団体による「政治工作」から保護される必要があると述べた。モロッコは、ポリサリオ分離主義運動組織が招待されたことを理由に、会議への出席を拒否した。 林氏は日本の外務省の声明で、モロッコの不参加は残念であり、「いわゆる『西サハラ』を国家として認めない日本の外交的立場は全く変わっていない」ことを明らかにした。両外相は、TICADがアフリカの発展を議論するための重要な場であることを確認した。 ブリタ氏は、今回のTICADを主催したチュニジアについて、主導的立場にある日本と協議せずに「会議に正式に招待されていない団体」が出席することとなった「違反」に対する責任があると語った。また、日本がアフリカとの交流のためにこのような会議を立ち上げたことを高く評価した。 両大臣は、今年4月に日・モロッコ投資協定と租税条約が発効したことを歓迎、日本企業のモロッコ市場への参入をさらに推進していくことで一致した。林氏は、7月に署名した教育分野における220億円規模の円借款を通じ、モロッコの社会経済開発の促進を後押ししたいと述べた。
また林氏が農業生産にとって重要な肥料であるリン酸アンモニウムの安定供給に向けた協力を求めたのに対し、ブリタ氏はこれまでの日本の支援に感謝を示し、安定供給に協力したいと発言した。 林氏は、両国が皇室と王室の友好関係を基礎として良好な関係が長く続いていることを踏まえ、両国の関係をさらに発展させていきたいと述べた。ブリタ氏も、両国は長年、様々な分野で良好な関係を構築しており、両国の協力を一層強化していきたいと述べた。
© PanOrient News All Rights Reserved.
|