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トルコ首相補佐官来日 「シリア問題は地域問題ではなく国際問題」 協力求める

Tuesday, April 19, 2016

パンオリエントニュース

(東京) - トルコの首相補佐官来日に即し、シリア問題に対するトルコの対応を巡る基調講演会が、15日、笹川平和財団主催で都内にて開催された。

基調講演を行ったメスット・オズジャン首相補佐官は、「中東で起きている紛争は、もはや地域の問題ではなく国際社会の問題だ。難民問題がそれを語っている。地域だけで解決できる問題ではない。解決まで時間のかかるだろうが、国際社会のメンバーは長期的に中東の政治移行を支援していくべきだ」と述べ、協力を仰いだ。

スンニ派過激派組織・イスラム国(以下IS)には多くの外国人戦闘員が参加しており、その多くがトルコを経由してシリアに渡っていたとされている。トルコの不十分な対応が外国人戦闘員の増加につながったと指摘する声が一部から上がっていることに対し、「外国人戦闘員それぞれの母国が出国させないようにするべきだった。国際社会が本気でこの問題に対応したいのであれば、協力関係をより強固なものにしなければならない」と反論した。

トルコも参加する米国主導の対・IS同盟の空爆に関しては一定の成果をこれまで挙げてきたことを認めたが、ISを完全に打倒するためには地上戦が必要と述べた。しかし、トルコ単独での地上戦を展開する可能性は否定した。

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