政治

“おばちゃん”が日本を救う

Friday, March 15, 2013

パンオリエントニュース 

東京 - 女性の社会進出と政治参画を掲げる女性団体『全日本おばちゃん党』が、現代日本社会の問題と政治状況について、本日、都内の外国特派員協会で会見を行った。

全日本おばちゃん党は政党ではなく、Facebook上で形成された民間団体である。発起人は現行代表の谷口真由美(大学教員)氏で、いわゆる『おじちゃん』ばかりに主導される政治ではなく、女性、さらに『おばちゃん』がもっと政治に関わっていける場所をつくろうという目的で設立された。

近年では社会における男女格差は是正されているというが、現状はまだまだだと、メンバーの高田恭子氏は訴える。「組織においてマイノリティが何か意見を通す、もしくは実質的に反映させるためには、最低でも全体の30%がそのマイノリティに属さないと無理だといわれています。しかし、日本の政党に党員の30%が女性の政党はありません」と指摘。日本の地方では未だ“女性は政治に関わるものじゃない”という風習が残っている箇所も多くあり、まずは女性たちに発言、意見を交換する場所を提供することが重要だという。

全日本おばちゃん党は、大阪維新の会の“維新八策”ならぬ“おばちゃん党八策”を掲げている。子育てや介護の仕組みの見直し、戦争反対など、“おばちゃん”の視点から見た提言で、おばちゃん全体のボトムアップというアプローチから日本改革を訴える。

副代表で産婦人科医の早乙女智子氏は、「日本政治が抱えている最も大きな問題の一つが、政治上の重要な決断をする場に女性が参加しているケースが非常に少ないこと。おばちゃん党での活動を通じて、全国のおばちゃん達に意見を述べること、それを発信することで、将来的に女性、おばちゃんのプレゼンスの向上につながる」と述べた。

政党でない故に直接的に政治主導に関わるわけではないが、半年間で2000人のメンバーが集まったことは注目に値する。各政党からも『おばちゃん党公認』という太鼓判が欲しいと打診されているという。明るく強い『おばちゃん』たちの今後の活動が期待される。

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