政治

小沢一郎氏、官僚政治脱却を主張

Wednesday, December 12, 2012

東京 - (パンオリエントニュース)

日本未来の党の小沢一郎前衆院議員は12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

大手メディアでは、16日の総選挙では民主党から自民党への政権交代が起こるという報道が多いが、小沢氏は「自民党政権はまだ従来の霞ヶ関中心の官僚政治によりかかっているところがある。さらに、官僚支配下で既得権益を得ていた人々が改革を邪魔している」とし、自民党政権に移っても日本の政治改革が進まないのではという懸念を示した。小沢氏は「日本はこの政治状態から脱却せねばならず、この壁を打ち破る勇気を持った新しいリーダーとなる政治家が必要。いまの自民党ではそれが難しいのでは」と続けた。

また憲法改正について小沢氏は、憲法を「国民のための最高ルール」であるという考えから、政府や官僚の都合によって改正されるべきものではないと主張し、「『憲法改正』論の裏にいろいろな政治的意図が隠されているが、私としては同意しかねる。彼らははっきりと国民に(その意図を)伝えるべき」だと話した。

海外メディアでは、中国との尖閣諸島問題といった領土問題を背景とした日本の右傾化が騒がれているが、小沢氏はこの点に関し「日本の右傾化は以前から心配していることだが、現時点では本当にそうなるとは思っていない。ただし、今後中国や韓国との関係が一層悪化するとすれば右傾化も避けられない可能性がある」と述べ、「(私自身)愛国心や民族主義を否定しているわけではない。私も持っているものだ。ただ、本当の民族主義とは他の国を、他の民族の自我を認め合うことにある」とし、日本の再軍備や憲法改正に対してけん制する姿勢を見せた。

Albert Siegel Photo

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