外交

11回目のアラブ・ジャパン・デー開催

Wednesday, April 17, 2019

パンオリエントニュース

(東京) – 日本とアラブ諸国の友好関係を祝うアラブ・ジャパン・デーの式典が、16日、都内のホテルにて開催された。今回で11回目となる。式典には安倍晋三首相や東京都知事である小池百合子氏をはじめ、駐日アラブ諸国大使、国会議員も含め100名を超える政財界からの面々が揃った。


駐日アラブ外交団を代表して挨拶を行ったワリード・シアム 駐日パレスチナ大使は、日本とアラブ世界の関係は強固なものであり、今後も相互利益につながる双方による協力関係の新たな地平線を広げていくことが可能となるようなパートナーシップを実現すべく友好関係を深めていきたいと述べた。その上でパレスチナの現状について触れ、先日のイスラエル総選挙でパレスチナ・イスラエル問題に対し強硬路線を示す右派が勝利したことを踏まえてか、「人権を常に大切にし、国際社会においても一目置かれる立場にある日本であるからこそ、我々は是非とも日本にも、半世紀以上に渡って占領され続けながら力強く耐え続けているパレスチナ国民のためにパレスチナを国家として承認した国々に加わって頂きたい」と訴えかけた。国連加盟国193カ国中、137カ国がパレスチナを国家として承認しているが、日本を含むG7の国々は国家承認していない。


安倍首相は、『中庸が最善』という中東の先人たちの知恵を参考にしながら包括的関係関係を築くことを中東外交関係の柱としてきたと話し、また、「令和という元号は人々が美しく心をよせあう中で文化が育つという意味が込められている。令和の新しい時代に日本とアラブ諸国の関係の可能性は無限に広がっている」として、今後も両者間の関係の発展・繁栄に尽力していくことを表明した。

小池百合子都知事は、世界情勢が激動期を迎える中日本とアラブ諸国の友好関係は不変であることを強調し、「次の10年、20年、50年、100年後の日本とアラブ諸国の友好関係を次世代の若者とともに考え、実行していきましょう」と呼びかけた。


日本アラブ協会・会長を務める森川桂造氏は同協会及び民間22社を代表して祝辞を述べた。同協会は1958年に設立され、60年以上に渡り日本とアラブ諸国の友好関係の発展に尽力してきた。森川氏は、「日本アラブ協会はアラブと日本の友好親善を強化するための民間友好団体であり、多くの日本人にアラブ世界を理解して頂き、またより親しみを持って頂けるよう今後も活動を継続していく」と、政府関係に加えて民間レベルでの両者間の関係の今後の発展を誓った。


式典ではアラブの音楽が演奏され、現地の料理が振る舞われた。また、イベントで行われた福引では当選した日本人参加者にUAEのエミレーツ航空ビジネスクラスでいく東京-ドバイ間の航空券が贈呈された。(柴田真也子)

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