外交

北朝鮮建国66周年記念祝賀会 日朝関係の進展呼びかけ

Saturday, September 6, 2014

パンオリエントニュース

東京 - 北朝鮮建国66周年を記念する祝賀会が、5日、都内にて在日本朝鮮総聯合会主催で行われた。以下は、式典にて同会の中央常任委員会・副議長の南昇祐氏が述べたスピーチの全文である。

本日、許宗萬議長が8年ぶりに祖国訪問の途につきましたので、議長に代わり私がご挨拶させていただきます。

尊敬する日本の友人のみなさん!
駐日大使館員をはじめとする外国の友人のみなさん!
親愛なる同胞のみなさん!
私はまず、朝鮮総聯中央常任委員会を代表して、朝鮮民主主義人民共和国創建66周年の祝賀宴に参席されたみなさんを心より歓迎します。/

今日、わが国では、建国の父である金日成主席と強盛国家建設の礎を築いた金正日総書記の不滅の業績を輝かせ、両指導者の遺訓を立派に貫徹している金正恩第一書記の賢明な指導と精力的な現地指導によって、強盛国家建設と社会主義文明国建設のすべての分野で新しい「朝鮮速度」旋風が巻き起こり、人民生活の向上においても目覚ましい成果が生まれています。

内閣の発表によると、今年の6月には上半期・工業総生産計画が100%達成され、この間、新たに建造またはリニューアルされたインフラや施設は1400件余りにのぼり、まさに建設ラッシュに沸いています。

今日、朝鮮人民は明るい未来への希望と確信をもって、社会主義富貴栄華を心ゆくまで享受する夢と理想の実現に向けて一丸となって邁進しています。/

わが共和国と朝鮮人民とって、もっとも大切なのは平和的環境であって、軍事的緊張など百害無益です。元々、わが国には核保有という選択肢はありませんでした。しかし、交戦相手の米国が、体制崩壊を目論む敵視政策と軍事的圧力、核先制攻撃の恫喝を極限にまで強めるなか、わが国もそれに対処すべく、あくまで戦争を抑止する手段として、やむなく核を保有せざるを得なくなったのです。

米国が南朝鮮周辺海域で今なお戦術核を展開し、核先制攻撃とピョンヤン占領までも想定しながら数十万の兵力を動員し大規模な米「韓」合同軍事演習を行っている事実と、わが国の核抑止力とロケット発射訓練のうち、どちらが朝鮮半島の軍事的脅威になっているかは、火を見るより明らかです。

朝鮮半島の軍事的緊張を緩和するためには、オバマ政権が時代錯誤的な朝鮮敵視政策を放棄し、共和国政府の無条件対話提案を受け入れ、一日も早く朝米対話や6者会談に臨むべきです。/

 わが国は、南朝鮮当局に対しても年初から、外勢従属と同族対決の政策を捨て、北南関係改善のための対話に真剣に応じるよう再三にわたり具体的な提案を行ってきました。

しかし、朴槿恵政権が、それに応じるどころか、北に対する誹謗中傷を繰り返し、米「韓」合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーデイアン」を強行したことは、共和国と海外同胞はもちろん、南の人々なかでも失望と怒りを呼び起こしています。

わが国は今回、仁川アジア競技大会に、南当局の不当な対応によって応援団の派遣は見合わせたものの、277人の選手団を送ることにしました。この中には、在日同胞も7人含まれています。

私は、これがアジア競技大会を盛り上げ、民族の和解と団結、北南関係の改善に寄与するものと期待しています。

周知のように今年5月、朝日両国政府はストックホルムで平壌宣言の履行と関係改善に向けた包括的なロードマップと信頼醸成措置を内容とする画期的な合意を成し遂げました。

朝日両国政府が同時発表した合意文で、日本側は「日朝平壌宣言にのっとって不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、国交正常化を実現する意思を改めて明らかにし、日朝間の信頼を醸成し関係改善を目指すため、誠実に臨む」と明言しました。

 わたしは、今回の合意が着実に履行され、戦後70年も経とうとしているこの時期に、不幸な過去が清算される朝日関係改善の新時代が開かれるものと確信しています。

 朝鮮総聯は去る五月、金正恩第一書記をわが国の最高指導者に迎えてから初めてとなる第23回全体大会を成功裏に開催しました。また、来年5月には結成60周年を迎えることになります。

私たちは、今後とも祖国と歩みを共にしながら、時代の要求と同胞のニーズに即した在日朝鮮人運動の新しい全盛期を切り開き、朝・日友好親善をさらに促進させるべく全力を傾ける所存です。

私は、この場をお借りして、厳しい情勢のもとでも、朝日友好親善と在日朝鮮人の権利擁護のためのわれわれの活動を一貫して支援してくださったみなさんに心から感謝し、今後とも変らぬご支援を寄せてくださることと固く信じています。

最後に、尊敬する金正恩第一書記の健康を祈念し、朝日友好親善のさらなる発展とここにお集まりのみなさんのご健勝を願って、乾杯したいと思います。

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