外交

第69回戦没者記念式典 平和への決意新たに交錯する思い

Saturday, August 16, 2014

パンオリエントニュース

東京 - 第69回目の終戦記念日を迎えた15日、都内の武道館にて、今年も戦没追悼者式典が開かれた。

天皇、皇后両陛下が出席し、また、安倍首相を始めとして政界からも多くの議員や各界の代表を含む約6,000人が参列、戦禍の犠牲になった人々を追悼した。

先の大戦においてかけがえのない命を失った人々への深い悲しみの意を表した後、天皇陛下は、「ここに歴史を省み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に先陣に散り戦禍に倒れた人々に対し心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と、平和への強い思いを述べられた。

また、安倍首相は、「歳月がいかに流れても、私達には変えてはならない道があり、今日は、その平和への誓いを新たにする日である。私達は歴史に謙虚に向き合い、その教訓を深く旨に刻みながら、今を生きる世代、そして明日を生きる世代のために国の未来を切り開いていく。世界の恒久平和に能うる限り貢献し、万人が心豊かに暮らせる世の中の実現に全力を尽くす」と式辞で述べた。

戦没者を祀る靖国神社にも同日、多くの人々が訪れた。ナショナリスト系の面々も集い、ある男性は正面鳥居の前で「安倍首相は日本の再興を呼びかけているが、本当に今の政府が日本の再興を望むなら閣僚全員が辞職して靖国神社の門の前で土下座してこれまでの体たらくを謝れ」などと演説し、現政権を強く批判した。しかし、その言葉に対して参拝に訪れた女性が、「安倍首相のせいではなく、これまでの日本の首相がいけない」と反論するシーンが見られた。

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