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日本・オマーン国交40周年記念書籍刊行 『桜とバラ』の歩み

Friday, January 31, 2014

パンオリエントニュース

(東京) 日本とオマーンの国交40周年を祝う書籍『オマーンと日本 桜とバラがつなぐ交流の歩み』の発行を記念するレセプションが、30日、都内の在日オマーン大使館で行われた。財界人や政治家が多く参加し、また、皇室から高円宮久子妃殿下も出席した。

高円宮妃殿下はスピーチにて、日本とオマーンの国交が40周年を迎えたことに祝辞と共に、昨日の安倍晋三首相のオマーン訪問に触れ、「23年ぶりに日本を訪れた首相に対するオマーンの人々の温かい歓迎には感銘を受けました」と、両国の友好関係に喜びの言葉を述べた。

日本とオマーンは長年友好的な2カ国関係を構築してきており、2012年に国交40周年を迎えた。その記念書籍出版に際し、駐日オマーン国大使ハーリド・アル・ムスラヒ大使は、開会のスピーチにて、「今後も2カ国間の友好関係を維持していくとともに、両国がさらなる繁栄を享受できるようさらに強固なものにしていきたいと思います。そしてこの本が何らかの形で両国の友好関係に貢献するものであるよう祈っています」とした。

また、在日アラブ外交団の代表を務めるパレスチナ大使のワリード・アリ・シアム氏は、アラブ各国を代表し、「オマーンはこれまで、アラブ諸国が目指す日本との関係の構築におけるすばらしいロールモデルとなってくれた」とし、アラブ諸国全体としても日本との関係をより強固なものしていく意気込みを述べた。

衆議院からは議員の衛藤征士郎氏も祝辞の言葉を述べると共に、外務省からは中東アフリカ局長の上村司氏が出席した。上村氏は、「安倍首相が提唱する中東諸国との包括的パートナーシップの構築、つまりエネルギー分野のみならず、安全保障、文化、教育、人材交流を含む幅広い関係構築に外務省としても全面的に協力していきたい」と語った。

記念書籍は日本・オマーン両国の首脳、大臣、財界著名人からの寄稿を掲載すると共に、両国関係の歴史や文化なども詳細に紹介している。書籍は日本語・英語・アラビア語の3カ国語で出版されている。オマーンはエネルギー供給国してだけではなく、実は先々大国王スルタン・タイムールは退位後日本人と結婚しているという意外なつながりも相俟ってか、親日国な側面を持つ。記念書籍を手にとり、知られざる両国関係を知る機会にしてはいかがだろうか?(柴田真也子)

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