外交

来日中のエジプト外相 海外渡航情報危険度引き下げを歓迎

Friday, December 20, 2013

パンオリエントニュース

(東京) 来日中のエジプト外相・ナビール・ファハミ氏は、20日、都内のホテルにて会見し、外務省が発表する海外渡航安全情報によるエジプトの危険度が引き下げられたことを歓迎すると同時に、エジプトへのツアーが再開されるよう期待を示した。

7月に軍主導による政変が起きて以降、エジプトの治安状態は悪化。エジプトは日本人に人気の高い観光地のひとつだったが、旅行会社のほとんどが現地へのツアーを中止していた。

ファハミ氏は、「エジプトで起きていることはあくまでエジプト政治に関する政治的活動であり、観光客や外国人に向けられたものではない。私達は自分たちの政治的アイデンティティーを確立しようとしている渦中にあり、その最初の一歩が来年1月に行われる予定の憲法改正案の国民投票である。これが民主化プロセスを前進させることを期待している」と述べ、政治的活動はエジプト国内で今後も続くことに言及しつつも、同国がより安全に且つ観光客を迎えられる状態にあることを強調した。

また、日本-エジプト両国間で政府高官や国会議員間の訪問がより活発になることをエジプト政府が期待している旨も伝えた。

混迷するシリア情勢に関しては、シリアとは直接関係のない人々や集団が当事者として紛争に関わっていることが事態をより解決困難な方向に導いているとして、シリア紛争はシリア国民の手によって解決されるべきであるという意向を示した。続けてシリア紛争に関わる中東地域諸国、非国家主体組織は自分たちの地政学的利害にのみ目を向けるのではなく、シリア国民の主体的意思を尊重するよう呼びかけた。

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