外交

2020年万博開催で勢いづくUAE 第42回建国記念祝賀会開催

Tuesday, December 3, 2013

パンオリエントニュース

東京 - アラブ首長国連邦(UAE)の第42回建国記念日を祝うレセプションが、在日アラブ首長国連邦大使館主催で都内のホテルで2日に行われた。政治家や企業の重役、各国の外交官、そして学者等を含む数百人の来賓が訪れた。

駐日大使のサイード・アリ・ユーセフ・アル=ノウァイ氏は式典開催の挨拶にて、今年2月の経済産業大臣・茂木敏充氏のアブダビ訪問に続き、4月のUAE外務大臣アブダッラー・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン氏の訪日、そして5月の安倍晋三首相のUAE訪問に触れ、「両国間の関係は一層活性化しつつある」とし、また、2カ国間を結ぶ航空路線がより拡大したとして、「さらに多くに日本人観光客が我が国を訪問し、アラブの文化のみならずUAEでしか経験することの出来ない経験をしてほしい」と述べた。さらに、これまで2カ国間の関係発展に尽力してきた日本の様々な組織・団体に感謝の意を述べると共に、「今後の関係がさらに発展するよう最大限の努力をしていきたい』とした。

外務省を代表して出席した中東アフリカ局長・宮川眞喜雄氏は、2020年万博開催の地にドバイが選出されたことを祝うと共に、同年が東京オリンピック開催の年であるとして、両国が歴史的な行事を開催する面においても協力関係を強化していける可能性を示唆。また、日本にとってUAEが中東進出のみならずアフリカ、ヨーロッパ市場進出の玄関であると表現し、「日本外務省は特にUAEとの関係を通じて湾岸諸国そして中東地域の発展と安定に貢献するためにUAEと緊密な協力関係を維持していきたい」とした。

また、資源エネルギー庁長官・上田隆之氏は、日本とドバイが長年エネルギー分野を中心として信頼度の高い関係を築いてきたことに触れつつ、時代の変化に合わせ新しい協力関係を構築していく必要性を強調。エネルギー分野に加え、UAEが重視する産業、教育、医療を始めとする分野の協力にも取り組み始めた点に触れ、「両国がより幅広い協力関係を構築すると共にエネルギー分野でも一層結びつきを強化していくとを願う」と述べた。

レセプションの最後にはくじも行われ、UAEを代表する航空会社であるエミレーツとエティハド航空それぞれからビジネスクラスでのUAEまでのフライトが進呈された。両航空会社はそれぞれの航空サービスを紹介するブースをレセプションにて設置、観光地としてのUAEの魅力を全面にアピールしていた。

UAEは対日石油輸出量でサウジアラビアに次ぐ第二位の国であり、日本との貿易関係は深い。今年5月には安倍晋三首相が同国を訪問し、包括的な共同声明を発表。日本からの原子力発電施設の輸出を可能にする原子力協定を締結、さらに投資拡大の基盤となる租税条約に調印。2カ国間の協力関係は益々深くなっていっている。また、UAEを構成する連邦の一つドバイ首長国の首都・ドバイは2020年の世界万博開催都市に選出され、世界からの注目は益々強まっている。アラブ系の国の都市としてはドバイが初めての世界万博開催都市となる。(東京- 柴田真也子)

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