政治

ホムスでの銃撃 元シリアサッカー代表コーチ流れ弾に当たって負傷、年老いた父親は死亡

Thursday, February 9, 2012

ドバイ-(パンオリエントニュース)

地元メディアによると、反政府の反乱が続くシリア・ホムスで元オリンピックシリア代表サッカーチームのコーチを務めたイマド・ハンカン氏が自宅近くで流れ弾にあたり負傷したと伝えた。

報道によると、ホムス中心地のアル・ミダン地区の高層ビルにいた狙撃兵が発射した弾に当たった模様。複数の通行人が同じ場所からの狙撃兵たちの銃撃の被害にあっている。

「月曜日(1月30日)、イマドと90歳を越えた彼の父親が夕方の礼拝を終えてモスクを出たところだった。父親の方は狙撃兵の銃撃によって道路の真ん中で打たれ死亡。イマドが父親を狙撃兵たちの更なる銃撃から守ろうと父親の体を引きずっていたところを同じく打たれたんだ。近くの病院で手当てを受けている」と反政府活動家は語った。

シリア政府系メディアはこの銃撃を「武装した犯罪集団の仕業」としている。

反政府活動家たちは、シリア政府がこれ以上の反政府デモの高まりを阻止するために治安部隊を政府系その他のビルの屋上に配備して無作為に人々を銃撃している、と政府を非難している。

また、政府がこのような銃撃を行う理由を活動家たちは「外国の傭兵や地元の犯罪グループがシリアの「敵」の命令によって市民に対して犯罪を犯している、という政府のでっちあげた説で街を更なる混乱にひきこむためにやっていることだ」としている。

イマド・ハンカンは元サッカー選手。2ヶ月前にシリア代表チームの監督を退いたが、前回の日本・シリア戦の際はチームを率いて東京に来ており、その試合では2対1で日本が勝利している。

写真上:先週父親の葬儀に出席するイマド・ハンカン(You Tubeから)

写真下:2011年11月27日に東京で記者会見に出席するイマド



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